@agriを仕掛けるプロデューサーたち/地域活性の取り組みは、地域資源や観光資源、伝統や文化、産地ならではの農業と食、生産者の想いと消費者の望み、これらをきちんと「つなぐ」ことが必要です。そのためには、自ら産地を理解し、生産者と交流し、消費者の声を聞く。そしてそれぞれの「想い」と地域の商工・観光を結びつけるストーリーを描くことがとても大切です。私たちは、各方面で活躍する地域スペシャリスト集結した地域活性の新しい頭脳。それが「栃木プロデューサーズブレイン」いま、はじまります。

仕掛け人

松本 謙

長野県出身、平成元年慶應義塾大学法学部を卒業後、日産自動車株式会社に入社、栃木工場で新車開発試作の生産管理を担当。平成8年より株式会社クリーン工房の施設運営コンサルティング事業を立上げ、同常務取締役として、さいたまスーパーアリーナ、埼玉スタジアム、六本木ヒルズ等の運営立上げ事業や、施設再生ブランディング支援に参画。 平成19年、株式会社ファーマーズ・フォレスト設立、同社代表取締役として、第三セクター解体の受皿会社として資産を引き継ぐ。平成20年より宇都宮市農林公園「ろまんちっく村」運営事業や食農支援事業を展開。平成21年、農林水産省・経済産業省の農商工連携第4号事業を認定。また、経済産業省ジャパンプロデューサーズプラットフォームに登録。地域活性化コンサルティンググループ「栃木プロデューサーズブレイン」を立ち上げ地域プロデュース事業を開始。平成22年、経済産業省に中小企業診断士として登録。また、農林水産省に食農連携コーディネーター(FACO)として登録。食と農業を通じた地域活性化や中小企業の経営戦略に関する講演多数。

我が国も、圧倒的な経済成長を誇った時代から一転、少子高齢化をはじめとする課題を抱える中、高度経済成長下に当たり前であったマスプロダクションビジネスの転換期を迎えております。東京一極集中型であった情報の発信も、様々なビジネスモデルが成熟期を迎える昨今において、東京だけの資源では差別化による競争優位性を発揮しにくくなったともいえます。即ち、これからの時代は、間違いなく地方が情報を発信する時代に突入したといえます。
地域ブランドの多くは農業資源や観光資源、地域に育んだ独自の伝統工芸や技術であるため、資源によっては関連性や類似性はあるものの、地域のエッセンスや生産者の想いを踏まえるとどれもが「唯一無二」であり、それが差別化した競争力となります。 ただし、残念ながらマスプロダクションの流通経済原理に慣れた社会環境下において、限りなく小ロットで不均一、価格競争力を持たない地域資源の取り扱いは、農業経済が課題に直面しているのと同様に、非常に難しい課題を持つのも事実です。 この度、それら地域資源を、そのストーリーを含めてブランド化し、価格に支配されない中規模流通による販路の展開や、生産者と消費者をつなぐマッチング機能を果たす役割として、「栃木プロデューサーズブレイン」を立ち上げることになりました。
実業家、料理人、農業士、クラフトクリエーターなど、各業界で活躍するスペシャリストの頭脳を結集し、実務家ならではの実践的な視点で、これより地域活性化の支援プロデュースを展開してまいります。
仕掛け人

御子貝 荒江

茨城県出身、昭和58年より宇都宮市生活改善クラブ城山支部初代会長、栃木県生活改善クラブ事務局長、デパートでの産地直売所アンテナショップの先駆けであるアグリランドシティショップの初代会長、栃木県地域興しマイスター等を歴任し、平成10年栃木県女性農業士第1号を認定。その後も宇都宮市農業委員、栃木県女性農業士会会長、全国農村青少年育成振興会理事など、現在まで農業関係における数々の公職を努めている一方で、宇都宮市内において、梨・桃・プラム・梅・米などを生産している。 平成19年「緑白綬有功賞」を受賞。

食は人間の原点です。私たち「農」に携わる立場として、ある意味当たり前のことが、現代社会において、当たり前ではなくなって来ております。本来、「食」は安全であるという常識が崩れ、何かにつけ「安心・安全な」という修飾語を付けなければ「食」の信頼性を担保できない、とても残念な時代になりました。
それでも、次世代の子供たちの明るい将来を守るためにも、私たちのように食の源流工程の責務として、他産業の方々とも手をつなぎ、様々な舞台を設定し、農の大切さを発信し続ける必要があると感じております。
消費者と生産者が仲良く理解し合い、おいしい水や本物の味や香りを守り続けることを、私たち農村女性の視点から伝えていきたいと思います。
仕掛け人

釜井 敏男

栃木県出身、昭和30年宇都宮農業高等学校を卒業後に就農。露地野菜栽培を約20年、洋蘭の栽培を約20年行った後、施設園芸作物(トマト、きゅうり、ブロッコリー等)の生産を行い現在に至る。特にウォーターカーテン技術を導入した洋らんと果菜類栽培の取り組みは、我が国の施設園芸技術向上への大きな功績となった。昭和57年より栃木県農業士、平成5年から9年間、農業委員等を歴任し、現在は栃木県名誉農業士であり、宇都宮市の宮ものづくり達人として、次世代を担う農業者の育成のために、実務研修生の受入れを積極的に行う取り組みを現在も続けている。平成12年「緑白綬有功賞」を受賞。

私は長い間農業に取り組んでおりますが、今でも毎年新たなチャレンジをしています。それは「味の良い作物をつくる努力に限界はない」と思うからです。
現代社会は物質的な便利さにあふれています。なに不自由の無い生活が出来る生活の中で、現代人は土と触れあうことも少なくなりました。そのような都会的な生活の中、便利さの陰で、本当の味覚が失われつつあることが残念なことだと思います。私は、農業経営が健全に行われ、若手が多く就農し、それぞれの分野で切磋琢磨する。そんな活気溢れる農業を取り戻すことで、食文化も活性化し、正しい食が伝承されるのだと考えております。
このようにして切り離して考えることのできない「食」と「農」、そして様々な地域資源を通じた地域活性の仕組みについて、ジャンルを超えた人々が集い、学び、ともに新たなチャレンジに取り組む。私は、ここに大いなる意義を感じております。
仕掛け人

音羽 和紀

1947年、宇都宮生まれ。大学卒業後渡欧。日本人として初めて『厨房のダ・ヴィンチ』と云われたアラン・シャペルに師事。フランス料理をはじめドイツ料理やスイス料理など幅広く料理を学ぶ。1981年に、地元宇都宮に「オーベルジュ」開店。フランス料理レストランの他、レストランバー、カフェレストラン、デリカショップなどを経営。2007年には自らの集大成「オトワ レストラン」を開店。また、親と子の料理教室や高校で料理を教えたり、県の農政委員を務めるなど、地元を中心に精力的に活動。 1993年、フランス・エスコフィエ協会より「エスコフィエの弟子」、1998年、フランストリュフ協会より「シュヴァリエ」の称号をそれぞれ受賞。他に、フランス各地で食材(ブレス鶏、オリーブ、チーズ、ワインなど)にからんで称号を授与される。 著書に「なんでもサラダ」「なんでもスープ」「シェフのシンプルハーブ料理」「チキンとたまごのシンプルディッシュ」「魚介をたのしむシンプルディッシュ」「野菜がおいしいシンプルディッシュ」「フレンチOtowa’Sスタイル 地元素材を生かす新フランス料理」「子供に作ってあげたい料理<共著>」「なんでもオードブル」(柴田書店)「僕は食の外交官」音羽和紀著(旭屋出版)「野菜たくさん肉ちょっと」(世界文化社)

私は食がその地の文化をつくるものと考えます。ヨーロッパ修行中に自分の住む村や町をこよなく愛し、そこで採れる産物を世界一のように自慢する人たちに出会いました。そういった地域に根ざした人達に触れたことが、地元で開業したきっかけです。郷里の食材を発掘しながらレストランを行うなかで、食コミュニケーション、地産地消など、料理人として地元の役に立ちたいという思いは、日々強くなっています。
仕掛け人

相馬 千尋

1979年宇都宮生まれ。 大学で生物物理学を専攻。卒業後、宇都宮のフランス料理店に入店。その後、軽井沢「エルミタージュ ドゥ タムラ」の田村良雄氏に師事。同店で料理長を経て2007年「レストラン チヒロ」を開業。2009年には「パティスリー チヒロ」をオープンさせる。

大切なのは「きもち」。
農業に誠実な人たち。料理に誠実な人たち。食事に誠実な人たち。今こそ、それぞれに誠実な人たちがしっかりと繋がる必要がある。 「農と食」を中心に活気ある人間的な社会を目指し、人々が繋がることにより地域を末端から活性化していく仕組みをつくりたい。そして繋がることで生まれる「きもち」と「ビジネス」を大切に育てることにより、継続性のある活動を目指す。
現在「食育」「おもてなし」などがカテゴライズされてしまった今「農と食」でしか改善できないテーマがある。本来、生活の中から自然に学び、体で感じて吸収されていくべき「こころ」が近年では学問になりつつあり、このままでは教育しなければ育たないものになってしまう。生産者の思い、料理人の思い、食べての思いを通して、たくさんの「きもち」を感じることのできる社会にしたい。
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